教科書|分野 18/25
18リペア
リペアの4つの技法
リペアは、爪の亀裂や欠け、二枚爪などを修復・補強する技術です。次の4つを、使う材料とセットで覚えましょう。
| 技法 | 内容 | 使う材料 |
|---|---|---|
| グルーオン | 爪の亀裂を接着して修復する。 | ネイルグルー(接着剤) |
| ラップ | ラップ材を貼って爪を修復・補強する。 | シルク、グラスファイバーなど |
| フィルイン | 伸びてきた根元の部分を埋めて、イクステンションを維持する。 | アクリル、ジェルなど |
| フローター | ナチュラルネイルの表面全体を覆って補強する。 | アクリル・ジェル・レジン |

4つの技法を「どこを直すか」で分ける
リペアは爪の修復・補強が目的の技術分類です。図の4つは、何に対して行うかが違います。
| 技法 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| グルーオン | 自爪の亀裂 | グルーだけを使って修復・補強する。 |
| ラップ | 自爪の亀裂 | シルクやグラスファイバーなどのラップ材を使って修復・補強する。 |
| フィルイン | 人工爪 | 伸びて生じた根元のすき間を埋め、イクステンションを修復する。 |
| フローター | 自爪の表面全体 | ナチュラルネイルの表面をアクリル・ジェル・レジンなどで覆って補強する。 |
まぎらわしいのはフィルインとフローターです。フィルインは人工爪の手直し、フローターは自爪の上に一枚かぶせる補強。「フィル=埋める」「フロート=浮かせる・覆う」と語感で分けると取り違えません。
グルーオンとラップの違いはラップ材を使うかどうかだけです。
ラップ材の種類と貼り方
ラップ材には次の種類があり、素材の由来が問われます。
| ラップ材 | 素材 |
|---|---|
| シルク | 薄い天然繊維。やわらかくなじみやすい。 |
| グラスファイバー | ガラス繊維。透明感があり強度が出る。 |
| リネン | 麻の繊維。厚みがあり丈夫だが、色が目立ちやすい。 |
二枚爪の補強でラップテクニックを行うときは、次の点に注意します。
①下準備のサンディング…ラップ材の接着をよくするために爪表面を軽く削ります。仕上がりは削りすぎず、ツヤを消す程度にとどめます。削りすぎると爪を傷めてしまいます。
②ラップ材のサイズ合わせ…ネイルプレートのサイドラインを基準に合わせてカットします。
③貼る位置…ストレスポイントをカバーするように貼るのが望ましいとされます。ストレスポイントは爪に最も力がかかり、亀裂が入りやすい部分だからです。
グルーオンの実際
グルーオンは、ネイルグルー(接着剤)を用いて爪の亀裂を修復・補強する、最も基本的なリペアです。
手順は次のとおりです。
①亀裂の周りの汚れや油分を取り除く。
②亀裂の部分にグルーを少量塗布し、割れ目を接着する。
③硬化を待つ(アクティベーターを用いて硬化を早める場合もある)。
④表面をなめらかに整える。
グルーの主成分はシアノアクリレートという無色透明の成分です。化粧品学の章で扱ったとおり、レジンの原料にもなっています。
注意点として、グルーが皮膚に付かないようにします。瞬間的に接着する性質があるため、皮膚同士がくっついたり、アレルギーの原因になったりすることがあります。

亀裂をふさぐ手順
図が示すのは、亀裂にグルーを流し込んで固めるという考え方です。割れた部分を接着してから表面をならし、段差をなくします。
ポイントは亀裂の中までグルーを行き渡らせることです。表面だけ固めても、内側が開いたままだと同じ場所からまた割れます。固まったあとにバッフィングして表面をなめらかにし、必要に応じてベースコートを塗って仕上げます。
検定試験ではリペアは2本までと決められています。それ以上の破損があるモデルは、そもそも条件を満たしません。
フィルインとフローターの違い
フィルインは、イクステンション(人工爪)の修復です。スカルプチュアやジェルで長さを出した爪は、時間が経つと根元の部分に自爪が伸びてきて段差ができます。この伸びた部分を埋めるのがフィルインです。
フィルインを行うことで、人工爪をすべて外さずに、きれいな状態を維持できます。オフして付け直すより爪への負担が少なく、施術時間も短くて済みます。
一方フローターは、長さを出さずにナチュラルネイルの表面全体をアクリル・ジェル・レジンで覆う補強です。爪が薄い方や割れやすい方に用います。
この2つは混同しやすいので、「フィルイン=人工爪の根元を埋める」「フローター=自爪の表面を覆う」と対比して覚えましょう。
レジンとグルー&フィラーの使い分け
リペアにはレジンとグルー&フィラーの2種類があります。どちらも亀裂などが入った部分にグルーを塗布し、リペア材を貼るところまでは同じで、そのあと何で厚みを作るかが違います。
| 種類 | 使用方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| レジン | 亀裂などが入った部分にグルーを塗布し、シルクまたはグラスファイバーなどのリペア材を貼って、レジン・アクティベーターで補強する。 | 粘度が高いジェル状で、アクティベーターを併用することで硬化を促進する。透明感が高く、適度な厚みが作れるので、美しいハイポイントを作るのに適している。 |
| グルー& フィラー | 亀裂などが入った部分にグルーを塗布し、シルクなどのリペア材を貼って、フィラーとグルーで厚みを出す。 | フィラーはグルーの硬化補助剤で細かい粉末のため、パウダー量を微調整でき、ナチュラルネイルの強度を上げて補強するのに適している。 |
使い分けは目的で覚えます。見た目(ハイポイント・透明感)ならレジン、強度を上げたいならグルー&フィラーです。
用品の役割を取り違えない
名前が似ていて混同しやすいところです。「〜剤」の部分で区別しましょう。
| 用品 | 役割 |
|---|---|
| レジン | 接着剤 |
| アクティベーター | 硬化促進剤 |
| グルー | 接着剤 |
| フィラー | グルーの硬化補助剤 |
| ラップ(リペア)材 | シルク/グラスファイバー |
アクティベーター=硬化「促進」剤、フィラー=硬化「補助」剤という一字違いが狙われます。またレジンとグルーはどちらも接着剤である点も押さえておきましょう。
リペア・チップ&ラップ 小テスト(2級)
この章の内容を含む小テストです。毎回ランダムに出題されます。
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