18リペア

リペアの4つの技法

リペアは、爪の亀裂や欠け、二枚爪などを修復・補強する技術です。次の4つを、使う材料とセットで覚えましょう。

技法内容使う材料
グルーオン爪の亀裂を接着して修復する。ネイルグルー(接着剤)
ラップラップ材を貼って爪を修復・補強する。シルク、グラスファイバーなど
フィルイン伸びてきた根元の部分を埋めて、イクステンションを維持する。アクリル、ジェルなど
フローターナチュラルネイルの表面全体を覆って補強する。アクリル・ジェル・レジン
リペアの4つの技法。グルーオン(接着剤で亀裂を接着)・ラップ(シルクやグラスファイバーで補強)・フィルイン(伸びた根元を埋める)・フローター(爪全体を覆う)
リペアの4つの技法

リペアは爪の修復・補強が目的の技術分類です。図の4つは、何に対して行うかが違います。

技法対象内容
グルーオン自爪の亀裂グルーだけを使って修復・補強する。
ラップ自爪の亀裂シルクやグラスファイバーなどのラップ材を使って修復・補強する。
フィルイン人工爪伸びて生じた根元のすき間を埋め、イクステンションを修復する
フローター自爪の表面全体ナチュラルネイルの表面をアクリル・ジェル・レジンなどで覆って補強する

まぎらわしいのはフィルインとフローターです。フィルインは人工爪の手直しフローターは自爪の上に一枚かぶせる補強。「フィル=埋める」「フロート=浮かせる・覆う」と語感で分けると取り違えません。

グルーオンとラップの違いはラップ材を使うかどうかだけです。

ラップ材の種類と貼り方

ラップ材には次の種類があり、素材の由来が問われます。

ラップ材素材
シルク薄い天然繊維。やわらかくなじみやすい。
グラスファイバーガラス繊維。透明感があり強度が出る。
リネン麻の繊維。厚みがあり丈夫だが、色が目立ちやすい。

二枚爪の補強でラップテクニックを行うときは、次の点に注意します。

下準備のサンディング…ラップ材の接着をよくするために爪表面を軽く削ります。仕上がりは削りすぎず、ツヤを消す程度にとどめます。削りすぎると爪を傷めてしまいます。

ラップ材のサイズ合わせネイルプレートのサイドラインを基準に合わせてカットします。

貼る位置ストレスポイントをカバーするように貼るのが望ましいとされます。ストレスポイントは爪に最も力がかかり、亀裂が入りやすい部分だからです。

グルーオンの実際

グルーオンは、ネイルグルー(接着剤)を用いて爪の亀裂を修復・補強する、最も基本的なリペアです。

手順は次のとおりです。

①亀裂の周りの汚れや油分を取り除く
②亀裂の部分にグルーを少量塗布し、割れ目を接着する。
③硬化を待つ(アクティベーターを用いて硬化を早める場合もある)。
④表面をなめらかに整える。

グルーの主成分はシアノアクリレートという無色透明の成分です。化粧品学の章で扱ったとおり、レジンの原料にもなっています。

注意点として、グルーが皮膚に付かないようにします。瞬間的に接着する性質があるため、皮膚同士がくっついたり、アレルギーの原因になったりすることがあります。

グルーオンの図。亀裂が入った爪に、ネイルグルーを塗布して接着する
グルーオン(亀裂の補修)

図が示すのは、亀裂にグルーを流し込んで固めるという考え方です。割れた部分を接着してから表面をならし、段差をなくします。

ポイントは亀裂の中までグルーを行き渡らせることです。表面だけ固めても、内側が開いたままだと同じ場所からまた割れます。固まったあとにバッフィングして表面をなめらかにし、必要に応じてベースコートを塗って仕上げます。

検定試験ではリペアは2本までと決められています。それ以上の破損があるモデルは、そもそも条件を満たしません。

フィルインとフローターの違い

フィルインは、イクステンション(人工爪)の修復です。スカルプチュアやジェルで長さを出した爪は、時間が経つと根元の部分に自爪が伸びてきて段差ができます。この伸びた部分を埋めるのがフィルインです。

フィルインを行うことで、人工爪をすべて外さずに、きれいな状態を維持できます。オフして付け直すより爪への負担が少なく、施術時間も短くて済みます。

一方フローターは、長さを出さずにナチュラルネイルの表面全体をアクリル・ジェル・レジンで覆う補強です。爪が薄い方や割れやすい方に用います。

この2つは混同しやすいので、「フィルイン=人工爪の根元を埋める」「フローター=自爪の表面を覆う」と対比して覚えましょう。

レジンとグルー&フィラーの使い分け

リペアにはレジングルー&フィラーの2種類があります。どちらも亀裂などが入った部分にグルーを塗布し、リペア材を貼るところまでは同じで、そのあと何で厚みを作るかが違います。

種類使用方法特徴
レジン亀裂などが入った部分にグルーを塗布し、シルクまたはグラスファイバーなどのリペア材を貼って、レジン・アクティベーターで補強する。粘度が高いジェル状で、アクティベーターを併用することで硬化を促進する。透明感が高く、適度な厚みが作れるので、美しいハイポイントを作るのに適している
グルー&
フィラー
亀裂などが入った部分にグルーを塗布し、シルクなどのリペア材を貼って、フィラーとグルーで厚みを出す。フィラーはグルーの硬化補助剤で細かい粉末のため、パウダー量を微調整でき、ナチュラルネイルの強度を上げて補強するのに適している

使い分けは目的で覚えます。見た目(ハイポイント・透明感)ならレジン、強度を上げたいならグルー&フィラーです。

用品の役割を取り違えない

名前が似ていて混同しやすいところです。「〜剤」の部分で区別しましょう。

用品役割
レジン接着剤
アクティベーター硬化促進剤
グルー接着剤
フィラーグルーの硬化補助剤
ラップ(リペア)材シルク/グラスファイバー

アクティベーター=硬化「促進」剤、フィラー=硬化「補助」剤という一字違いが狙われます。またレジンとグルーはどちらも接着剤である点も押さえておきましょう。

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リペア・チップ&ラップ 小テスト(2級)

この章の内容を含む小テストです。毎回ランダムに出題されます。

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