教科書|分野 2/10
02化粧水・乳液・クリーム
補うケアと、守るケアを組み合わせる
洗顔後は、化粧水で水分や保湿剤を補い、乳液やクリームの油分でうるおいを保つのが基本です。洗顔したまま長く放置せず、保湿のケアへ進みます。
| アイテム | 基本の役割・特徴 |
|---|---|
| 化粧水 | 水分や保湿剤を与える。 |
| 乳液 | 水分と油分をバランスよく補う。クリームより液状の油性成分が多く、さらっとした使い心地。 |
| クリーム | 一般に乳液より油性成分が多く、うるおいを保ちやすい。 |
乳液・クリームの油分は、乾燥や外的刺激から肌を守る役割を担います。紫外線から守る役割は日焼け止めです。
乳液・クリームは皮脂膜に似た役割で水分の蒸発を抑えるため、気化熱による肌表面の温度低下を防ぐ働きも期待できます。気化熱とは、水分が蒸発するときに周囲から奪う熱です。原本では、この保温の働きと肌の代謝の関係から、エイジングケアにもすすめています。
成分や使い心地には製品差があります。原本の油性成分の目安は乳液が約10〜50%、クリームが約30〜50%です。数字だけで、すべての製品の使い心地や保湿力が決まるわけではありません。
化粧水は、乾きやすいUゾーンから

手でつける場合の使用量の目安は100円玉大〜500円玉大程度。まず清潔な手に取り、両手のひらへ広げます。
- Uゾーン(両頬・口の下)
- Tゾーン(額・鼻)
- 目元・口元
- フェイスライン・首
- 手のひらで全体になじませる
乾燥しやすい頬から、顔の中心から外側へやさしく伸ばします。皮脂の多いTゾーンは、手に残った分を使うのが基本です。目元・口元は少量を足し、やさしく重ねます。フェイスラインはあごから輪郭に沿わせ、首は鎖骨へ向け、上から下になじませます。
最後は両手で顔を包み込み、軽く押さえます。強くたたく・こする動作は避けましょう。
量は原本で示された目安です。実際に使う製品の推奨量を優先してください。
手とコットン、それぞれの特徴
| 方法 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 手 | 肌への刺激が少なく、手の温もりでなじませやすい。コットンより化粧水の使用量を抑えやすい。 | ムラなく広げることを意識し、清潔な手を使う。目元・口元は力を入れない。 |
| コットン | 肌表面を整えながら、均一に広げやすい。使用量は手より多くなる。 | 化粧水が少ないと摩擦が起きやすい。たっぷり含ませ、こすらない。 |
コットンは指に巻く部分が透けるくらい化粧水を含ませます。中指と薬指にかけ、人差し指と小指ではさみ、まず頬の広い面から、顔の中心から外側へなじませます。手を顔の丸みに沿わせると、局所的に力をかけずになじませやすくなります。

額は眉間の上あたりから外側へ、鼻はつけ根から小鼻のわきへ、上から下になじませます。化粧水を足し、上下のまぶたは目頭から目尻へ。口元は、下側から唇の周囲を円を描くようにやさしくすべらせます。
フェイスラインはあごから輪郭に沿わせます。首は上から下、下から上へW字を描くように動かします。手でつける場合の、上から下へなじませる動きと区別して覚えましょう。細かな部分はコットンを中指にかけて扱い、乾いてきたら化粧水を足しましょう。
コットンパックは、乾く前に外す
コットンパックは、化粧水を含ませたコットンを肌へ貼るケアです。大きめのコットンの数か所へ化粧水を分けて含ませ、隅々まで行き渡らせます。原本では、使用量を抑えたい場合、先にコットンを水でぬらしておく方法も紹介されています。
裂けるタイプは、液を含ませてから2〜3枚に分けます。それぞれを空気が入らないように肌へ密着させ、目・鼻腔・口をふさがないように配置します。

原本の目安は3〜5分程度、5分以内。長くのせたままコットンが乾くと、補った水分などが奪われることがあります。外した後は、手のひらで軽く押さえてなじませます。
使用する化粧水やコットンの案内も確認してください。長時間つければよい、という考え方とは区別します。
乳液・クリームもUゾーンから
乳液は手のひらへ広げてから、クリームは両頬・額・あご・鼻の5点に置いてから、顔へ広げます。乾燥しやすいUゾーンからつけ、Tゾーンは少なめに調整しましょう。
| 種類 | 原本の使用量の目安 |
|---|---|
| 乳液 | プッシュタイプは1プッシュ、それ以外は10円玉大 |
| クリーム | パール粒大 |
1.クリームを5点に分けて置く
製品の適量を、両頬・額・あご・鼻へ分けます。5点は置く場所を示し、1か所ごとの使用量ではありません。
2.乾燥しやすいUゾーンから広げる
頬は顔の中心から外側へやさしく伸ばします。皮脂の多いTゾーンは少なめに調整します。
頬は中心から外側へ、口の周囲は下から円を描くように、鼻筋は上から下へ。小鼻のくぼみも薄くなじませます。乾きやすい目元は薬指の腹で、目頭から目尻へやさしく重ねます。
全体を手で包んでなじませたら、首へ。上を向いて首のしわを伸ばし、首の上から鎖骨の下へやさしく塗り広げます。最後は、鎖骨のくぼみへ流すように仕上げます。
量や順序は製品の指定を優先します。多く塗ることや強く押し込むこと自体が目的ではありません。
唇にも、うるおいを保つケア
乾燥しやすい唇は、リップクリームやワセリンなどでうるおいを保ちます。皮がむけているときは、負担になりやすいティントリップや大きなラメの入った製品を避けるという考え方も押さえましょう。
原本には、ワセリンを塗った唇を上下それぞれの大きさに切ったラップで覆う、5〜10分程度のケアも紹介されています。口や鼻をふさがず、無理に皮をはがさないことが大切です。
化粧水・乳液・クリーム 小テスト(準2級)
全12問・解説付きの小テストです。この章の内容を3択問題で確認できます。
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